爽やかな緑の香りと、チーズの濃厚なコクがたまらないバジルソース。めるかーとのピザを口にした瞬間に広がるあのハーブの香りは、私たちがとても大切にしている要素の一つです。
しかし、バジルは数あるハーブの中でも、加熱による「香りの変化」が最も起きやすい、非常にデリケートな素材でもあります。
私たち「めるかーと」では、この繊細なバジルソースに対して、ある「科学的なアプローチ」を施しています。今回は、野菜ソムリエの知識とサイエンスを掛け合わせた、ソースの秘密を少しだけお話しします。
圧倒的なクオリティの土台:完全無添加のジェノバペースト
めるかーとがバジルソースのベース(土台)に採用しているのは、余計なpH調整剤や着色料などを一切使わない、完全無添加のジェノバペーストです。
原材料は【植物油脂、バジル、ナチュラルチーズ、にんにく、食塩、砂糖】のみ。
デリケートなバジルは、空気に触れた瞬間から酸化して傷んでしまいます。しかし、このソースはたっぷりの植物オイルが強力な「蓋(シールド)」の役割を果たし、空気を完全に遮断(シャットアウト)しています。
このオイルのバリアがあるからこそ、余計な添加物に一切頼ることなく、バジル本来の濃厚な旨味が閉じ込められているのです。
私たちは、この誠実で圧倒的な品質を持つソースを「最高の土台」として選びました。しかし、私たちはこれをただピザに使うだけでは終わりません。この完璧な土台に、めるかーとならではの「ひと手間」を加えることで、香りのポテンシャルをさらに引き出しています。
科学的根拠:乾燥バジルを追加し、冷蔵庫で「寝かせる」理由

バジルが持つ香気成分(リナロールなど)には、科学的に見るとおもしろい2つの特性があります。
- ① 脂溶性(油に溶ける香り:オイゲノールなど):オイルに溶け込んでじっくり残る、重厚でコクのある風味のベースとなります。
- ② 揮発性(空気へ飛びやすい香り:リナロールなど):熱が加わると一瞬で空気中に消えてしまう、トップノート(第一印象)の華やかな香りです。
この特性を活かすため、私たちはベースソースに、あえて後から無添加の「乾燥バジル」を絶妙なバランスでブレンドし、さらに「冷蔵庫で寝かせる(時間を置く)」という工程を挟んでいます。
なぜ、あえて一度冷蔵庫で寝かせる必要があるのでしょうか。
それは、冷たいソースの中で時間をかけることで、後から足したバジルが持つ「脂溶性の香り」を、ソースの植物オイルへとじっくりと馴染ませ、溶け込ませるためです。素晴らしいクオリティを持つベースソースのコクを土台にしながら、私たちが思い描く「めるかーとの理想のバジルソース」へと近づけるための、大切な熟成時間なのです。
この「事前にオイルへ香りを移しきっておく」というひと工夫こそが、冷凍ピザにとって決定的な意味を持ちます。
ご家庭のオーブントースターなどでピザを焼き上げ、お客様が口に運んで噛み締めたまさにその瞬間、温められたオイルのコクと、バジルの「揮発性の華やかな香り」が、口の中から鼻へと一気に行き渡ります。
- ベースソースがもたらす、オイルに溶け込んだ「重厚なコクと余韻」
- 後入れしてじっくり寝かせたバジルがもたらす、口に運んだ瞬間に鼻へ抜ける「鮮烈なトップノート(第一印象の香り)」
事前にしっかりとオイルに香りを閉じ込めてあるからこそ、ご家庭での加熱でも香りが逃げ出すことなく、ピザを口にしたその瞬間に、まるで今さっきハーブを合わせたかのような、立体的で奥深い香りがふわりと広がる仕掛けになっています。
調和の設計図:主役を裏から支える、計算されたソースづくり
トマトソース(めるかーとのトマトソースの秘密)がそうであるように、めるかーとのバジルソースもまた、単体で主張しすぎることはありません。
ベースソースの圧倒的なコク、そして後入れして寝かせることで引き出した「口いっぱいに広がる香り」。この計算された設計があるからこそ、主役である濃厚なチーズや、トッピングされる厳選具材、何より自慢の生地(小麦もグルテンフリーも)のポテンシャルを120%引き出し、最高の相性(調和)を生み出すことができるのです。
等身大で誠実な素材選びと、一歩先を行く科学のひと工夫。八百屋のめるかーとが自信を持ってお届けする、香り高き一枚をぜひご自宅で体験してください。
野菜ソムリエ監修:N.TOMOKO
「身体は食べ物でできている」
「食卓に野菜とたのしさを」をモットーに、めるかーとでは野菜を知り尽くしたソムリエがレシピを設計。素材の力を最大限に引き出し、食べる人の健やかさを想いながら、一枚一枚に根拠ある美味しさを込めています。