小麦の香ばしさを引き立てる、最高の脇役であるために。瞬間冷凍機で封印した、トマトソースの「完成形」。

小麦の香ばしさを引き立てる、最高の脇役であるために。瞬間冷凍機で封印した、トマトソースの「完成形」。

今や、冷凍ピザは驚くほど美味しくなりました。 焼き立ての味をご家庭に届けるために、多くの作り手が冷凍技術を駆使し、素晴らしい工夫を凝らしています。私たち「めるかーと」もまた、その進化を追求し続ける作り手の一人です。

そんな中で、伊丹の八百屋である私たちが、大切にしている「一歩先のこだわり」があります。

それは、最新の冷凍技術を120%活かしきるための「トマトソースの設計」と、完成した直後の「温度管理」です。

八百屋の目利き:生地を活かす「土台」と、味を調和させる「少しの酸味」

伊丹の八百屋「まるにし」が厳選した、ピザソースの隠し味に使用する新鮮な生の房付きミニトマト

ピザの本場イタリアや職人の間では、ピザソースのベースに「加熱することで最も旨味が引き立つ、完熟の加工用トマト」を使うのがセオリーとされています。

日本の新鮮な大玉トマトは、生で食べてこそ瑞々しくて美味しいもの。しかし、それをそのままピザに塗って焼いてしまうと、せっかくの香ばしい生地の焼き上がりや、小麦やグルテンフリー生地が持つ優しい甘みを、トマトの水分が隠してしまうことがあるのです。

だからこそ私たちは、ソースの土台(ベース)には、あらかじめ水分と旨味のバランスが整えられた「完熟の加工用トマト」を採用しています。生地本来のポテンシャルをシンプルに、100%引き出すための素材選びです。

その上で、私たちは八百屋の目利きとして「生のミニトマト」を少しだけブレンドしています。

あえて生のミニトマトを合わせる理由は、濃厚なチーズのコクを引き立てる「爽やかな酸味のキレと香り」をソースにそっと仕込むためです。

ミニトマトは、数あるトマトの中でも「いちばん旨味成分(グルタミン酸)がギュッと凝縮されている」野菜。ベースのソースにその酸味がほんの少し加わることで、ソース自体に豊かな奥行きと立体感が生まれ、自慢の生地との相性が格段に良くなります。

このひと工夫によって、ピザを焼き上げた瞬間にミニトマトの香りがチーズに心地よく溶け込み、一口食べたときには、チーズの濃厚さを引き締めながら「最後のひと口までペロッと食べられるまろやかさ」へと味を調和させてくれるのです。

「冷ます」を、「香りを閉じ込める」ための攻めの工程へ

めるかーとの厨房で、完熟の加工用トマトと生のミニトマトをミキサー(ブレンダー)にかけてピザソースを作る様子

こうして八百屋の目利きで理想のバランスに仕上げたトマトソースですが、私たちはそこで満足しません。ここからが、めるかーとの冷凍技術の出番です。

仕上がったばかりの熱いトマトソースを、いかに理想の温度まで導くか。これは、素材の持ち味を大切にするすべての作り手にとっての大きな課題です。

私たちが選んだのは、マイナス40度の強烈な冷気で熱を一気に奪い去る、瞬間冷凍機による超急速冷却です。

科学が証明する「香りのパッキング」

めるかーとオリジナルのトマトソースを丁寧に加熱し、旨味を引き出している調理風景。

通常、ソースが冷めていく過程で立ち上る湯気と共に、トマト特有の華やかな香りは、刻一刻と空気中へと逃げてしまいます。

冷蔵庫が「ゆっくりと時間をかけて熱を逃がす」場所であるなら、瞬間冷凍機の活用は「熱を瞬時に剥ぎ取る」ための精密なコントロール。最も香りが逃げやすい「湯気が立ち上る温度帯」を最短時間で駆け抜けることで、逃げ出そうとする香りそのものを、ソースの中に物理的に「パッキング(封印)」するのです。

なぜ、そこまで「完成した瞬間」にこだわるのか。 私たちが目指すのは、トマトの旨味が最も引き出された「素材が一番輝く瞬間」を、そのまま食卓へ届けることです。

どんなに最高の状態でソースが仕上がっても、余熱でダラダラと温度が下がれば、鮮やかな風味の輪郭はぼやけ、質感が変わってしまいます。私たちが理想とする「トマトの旨味と香り」を、変化させる暇を与えずに一気に固定する。これこそが、めるかーとが出した独自の解答です。

全ての具材が調和する、最高の脇役として

手作業で1枚ずつ丁寧に、特製トマトソースを生地に広げている工程。

ピザの命は、やはり「生地」と「トッピング」、そして「チーズ」です。 私たちがソースの管理を徹底しているのは、それら主役たちのポテンシャルを最大限に引き出す「最高の脇役」でありたいからです。

これはトマトソースに限った話ではありません。私たちがもう一つの核としてお届けしている「めるかーとのバジルソースの秘密」もまた、これと全く同じ、主役を引き立てるための「調和の設計図」に基づいて作られています。

完成した瞬間の、最も均一で安定したソースの状態を物理的にロックする。 こうしてソース自体の品質を高いレベルで一定に保つことで、自慢の小麦生地やグルテンフリー生地、そして厳選したトッピングと重なったときに、それぞれの持ち味を裏側からしっかりと支えることができるのです。

具材、ソース、生地。 その「黄金バランス」を妥協もなく守り抜く。それが私たちのこだわりです。

焼き上がりの香ばしさの中に、トマトの余韻を

八百屋厳選の野菜を、彩り豊かにトッピングしている様子。

私たちがソースの段階から風味を封印するのは、お客様がご自宅でピザを焼き上げた、その瞬間のためです。

オーブンの熱がソースに伝わった時、小麦の香ばしい匂いと共に、眠っていたトマトの鮮やかな風味がふわりと重なります。それは、料理人や素材に精通した方が気づくような、繊細ながらもしっかりとしたトマトの存在感。

八百屋の目利きと、最新の冷凍技術。 この二つが重なったとき、生地や具材の旨味がさらに際立つ、めるかーとならではの一枚が完成すると信じています。


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